DIYで車のヘコミをパテで埋めて、しっかり平らに研いで、いざ塗装してみたら・・・。
表面が波打ってて思ってたようなキレイな仕上がりにならなかった・・・。
そんなあなたの悩みを解決できるパテの盛り方と、パテの研ぎ方をお伝えしていきます。
塗装の表面が波打つ原因は、パテのつけ方と研ぎ方
クリアーコートをして艶を出したのに、パテを研いだ面だけ波打って艶が引けたように見えてしまう。その原因はパテのつけ方がと研ぎ方に問題があります。
塗装の完成度は下地作りに8割の力を注ぐといっても過言ではありません。その下地作りのキモとなるのが、パテのつけ方であり、研ぎ方なのです。
失敗しないパテのつけ方は、ヘラの使い方にあり!
パテの種類は大きく分けて、【鈑金パテ】【ポリパテ】【ラッカーパテ】の3種類あります。どのパテにも共通することが、ヘラと使ってパテを付けるということ。
パテの種類とヘコミの面積によって使うヘラは変わりますが、変わらないのがヘラの角度です。
ヘラの角度。しごきは45度、ならしは25度
『しごき』とはなんでしょう?
最初にパテを付けるとき、しごいて付けろと教わります。まず、ヘコミの奥までパテをしっかりと入れることで鉄板とパテの間に空気が入る隙間を作りません。もし空気が入ってしまい、その上から重ねてパテを付けてしまうと、錆びが進行しパテが浮き上がる原因となります。最悪の場合、パテが割れたり剥がれてしまうリスクが高まります。
そこで、しごいて付ける場合のヘラの角度は、おそよ45度をイメージしてください。筆者は修行時代、職場の先輩方から少し強めにとか、力を入れて付けろと教わりましたが、曖昧な表現で体得するのに時間がかかりました。
そこで、ヘラを45度でパテ付けするときの力加減がしごいて付けると理解しました。
そして、ヘラを25度に寝かしてパテを置いてくるように乗せてつけることで、平均的にパテを付けることができます。
パテ研ぎの精度はパテ付けで大きく変わる
デコボコに盛り付けたパテを、ペーパーで平らに研磨することは至難の業です。
パテ研ぎの精度を上げるためには、いかに平らにパテを付けることができるかで仕上がりも、研磨する作業時間も変わってきます。
知っておきたいペーパー専用のパテ研ぎブロック
パテを削る作業で使うサンドペーパーや耐水ペーパー。そのペーパーを使うときにペーパーを固定するのがパテ研ぎブロックと呼ばれるあて板です。
あて板は硬いものから柔らかいもの。逆アールに適した丸いものや、面出しに使われる平らなものまで、様々なカタチがあります。
ドアパネルなどの比較的平らな形状を面出しするときには、硬い平らなあて板を使います。
バンパーなどアールがキツイ面を研ぐ場合は、柔らかくしなるあて板を使います。
面出しする形状によって、パテ研ぎブロックを使い分けることが仕上がりを左右します。
ペーパーの番手を制するものがパテ研ぎを制する!
パテ研ぎの基本はペーパーが粗いものから細かいものへ研いでいくことがセオリーです。粗いペーパーは番手が小さく、細かいペーパーは番手が大きいです。
例えば研ぎ始めは、粗いペーパーで120番のペーパーから研ぎます。180番240番と徐々に細かいペーパーに変えていきます。これは120番のキズを180番で消し、180番のキズを240番で消していくためです。最終的に320番でパテ研ぎを仕上げ、400番~600番でサフェーサーを塗装する下地作りのための足付けをします。
まとめ
DIYで失敗しないパテ付けと研ぎ方は
①ヘラの角度はしごき45度、ならし25度
②面に応じてパテ研ぎブロックを変える
③ペーパーは小さな番手から大きな番手へ
パテ付けが上手に出来れば、その後の研ぐ作業も楽になり、仕上がりにも影響します。特にヘラの角度に気をつけてトライしてみてください。
車好きな皆さんの一助となれば幸いです。
こんにちは~~~~